
日産自動車株式会社は23日、上海モーターショー2025において、新型EVセダン「N7」を初公開しました。「N7」は 最新技術を搭載した競争力の高い商品ラインナップを充実させ、幅広いセグメントをカバーするという日産の方針を具現化するものです。
新型「N7」
東風日産乗用車公司の新型「N7」は、従来の開発期間を大幅に短縮して開発されたモデルで、昨年11月の広州国際モーターショーで初公開し、今月中国市場で発売予定です。
洗練されたEVセダン「N7」の空気抵抗係数は0.208で、ドライビングプレジャーと乗員全員に快適な乗り心地を提供する全方位でのインテリジェント機能を装備します。
デザイン
「N7」はエレガントなプロポーションと広々とした室内空間を兼ね備えています。フロントには、710個の高出力LEDと共に、日産ならではのV-Motionデザインシグネチャーを施しています。
サイドにはフレームレスドアやフラッシュドアハンドルによりクリーンでモダンな佇まいを演出しています。リアには、一直線に広がるライト内に882個のOLEDを配置しています。

19インチのホイールを装備し、自然からインスピレーションを得た6種類のエクステリアカラーと、2種類のスタイリッシュな内装オプションを選択できます。
パワートレイン
58kWhと73kWhの2種類を用意したバッテリーは、リチウム鉄リン酸(LFP)を採用しています。フロントに搭載された電動モーターの出力は、58kWhバッテリー搭載グレードで160kW、73kWhバッテリー搭載グレード仕様では200kW、最大トルクは共通して305Nmを発生し、フロントタイヤを駆動します。バッテリーの充電は、残量10%から80%まで約19分間、30%から80%までは約14分で完了します。
足回り・制御
N7の航続距離は、58kWhバッテリー搭載グレードで510km以上、73kWhバッテリー搭載グレードでは最大635kmです。全モデルにマクファーソン フロント サスペンションとマルチリンク リア サスペンションを搭載しているほか、車酔いを和らげる機能により乗員全員に快適な乗り心地を提供します。
中国における自動運転技術のリーダーであるMomenta社と提携し、「Navigate on Autopilot(ナビゲートオンオートパイロット)」と呼ばれる、地点から地点への移動が可能な高度な運転支援システムを採用しました。

同システムは、高速道路では合流や追い越しなどの複雑な操作をシームレスに処理し、市街地では車線変更や複雑な曲がり角の状況、他の車両が不意に車線に合流した場合などでも、スムーズに対応し、ドライバーに安心感を提供します。また、自動駐車機能により、斜めのスペースや狭いスペースなど、難しい状況での駐車にも対応できます。
インテリア
「N7」は先進技術を活用し、ファミリー層向けに心地良い環境を提供します。フロントシートには、49個の独立したセンサーからの入力に基づき、AIを駆使してシートを調整する姿勢適応システムを備えた「ゼロプレッシャーシート」を採用しました。

また、前席のシートには12ポイントのマッサージ機能を備えているほか、運転席は最大60mm拡張するエアクッション機構を備えており、快適にサポートします。
15.6インチのセンターインフォテインメントスクリーンは、2.5Kの卓越した解像度(2560 x 1440ピクセル)でコンテンツを映し出します。
ualcomm® Snapdragon™ 8295Pプロセッサーを搭載し、シームレスなエンターテインメントとコネクティビティ体験、そしてDeepSeek-R1 AI Integrationを提供します。これらのサービスは、32GBのメモリと256GBのデータ容量により、高速で応答性が高い状態で使用できます。
新型「N7」の価格については、今月下旬に発表予定です。